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ほろた
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』を見た


一言でいうと最高

見終わった後、つづきの文字を見ながらウっとこみ上げるものがあって泣いてた。
こんな面白い映画があっていいのかと思った。
何もかもが素晴らしくて、最高で、楽しくて、泣けて、怖くて、圧倒的で、プロフェッショナルで、
エンターテインメントの塊、こんな映画見てもいいんだって泣けた。
詳しいこととか、考えたこととか、書かないです。
別に全員見ろとは思わない。
スパイダーマンをこじらせた奇怪ないわば狂ったオタクのプロ集団が、スパイダーマンへの愛と欲望で全身全霊かけて人間賛歌しているこの物語は、人によっちゃ一笑にふすものだろうし、理解しないかもしれない。でも私にとっては最高の映画で、この映画を見ていた時間は幸福だったし、見た後の今、その幸福を噛んで味わっている。
好きとか愛してる、とかじゃないんだよね。
感謝なんだよね。やや怖い。

なんていうか、十代の時からオタクしてると、作品に対する妙なあきらめがあるんだよね。
面白くないものも、今はノットフォーミーで片づけるのがよくて、まあでもうまくそれを語ったら共感を得られるかもしれないけども、いやまあそれはよくて、とにかく自分の悪い感情ってコントロールしなきゃいけなくて、いやまあそれも当然ではあるんですけど、まあとにかく、この世に無数にある作品のどれもが自分にとって最良でないことを知っている。自分に向けられていないことも、あるいは外れたことも分かるときがある。だから何かの作品を見るとき、思うんですよね。これは合わない作品かもしれないって。だから無数の「合わなかったときの作品の共通項目を思い出して、それから今が外れないように緊張してみている」瞬間があるんですよね。全幅で信頼することも、というかそんな無防備な姿勢で見ないんですよね。そこまでして作品を見るのかと言ったら、見るんですよね、オタクだから。

でも、この映画は、ああ、面白いなって感じるんですよね。そういえば面白いって好きとか嫌いとかじゃないんだなって。面白いって面白いだけで、ただ夢中になるものなんだなって。自分のあらゆるところを刺激されて、どんどん先が気になって、どんな話になるんだろう、主人公はどうするんだろう、この人はどうするんだろうってわくわくするんですよね。それがずっと最後まで続く。ああ、「つづき」だ、終わっちゃった……って思った。この幸福の時間は無限に続かないんだって。だから悲しいのかな、寂しいのかな、泣けたんですよね。面白かったなあ、って。エンドロール見ながら。

また見たいなとも思ったんですけど、少し味わっていたいなと思う。この作品を見たことを。この最初の気持ちを。
とても楽しかった。わくわくした。面白かった。怖かった。恐ろしかった。泣けた。感動した。笑った。衝撃だった。本当にね、悪役というか敵対する側がめちゃ怖くて、でもねその中で何度も救いのようなものがある。あきらめてはいけないんだって思う。絶望だけじゃないんだって。何度でも救いがある。何度でも恐れがある。そして、希望がある。かっこいいのよ。優しいのよ。弱くてね、醜くてね。


次回作、とても楽しみにしている。
何かあっても、この作品の終わりを見ることを、喜びに頑張れるなと思った。きっと自分の支えになる。
見てよかったです。
作ってくれてありがとう。

ただそれだけです。





念のための補足。
この映画は二作目なので、一作目を見たほうが面白いです。
ほかのスパイダーマン映画を見ておくといいかなーはある。アニメーションが十分すごいんですけども。
詳しくは映画好きがどこかで語っていると思うので、説明は投げます。


#映画
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ほろた
映画の感想

連日で見てきた。ひとつは映画刀剣乱舞黎明で、もうひとつはTHE FIRST SLAM DUNKである。

結論として、

そろそろ楽しい映画が見たい、という気持ちである。

満足度が高くて見終わったあとに、はーいい映画みた~!とにこにこになりたい。別にこの二つの作品がひどいとか悪いとかじゃないのだ。やることはやってる、やろうとしているこの二つの作品、エンタメをやろうとしてるのは前者で、プロフェッショナルをやろうとしてるのは後者である。

刀剣乱舞の映画は、メインキャラクターというか主役と悪役に難があって揺らいでいるものの、映画という枠ででかいことをやろうとしており、それはかなり評価できるがなにせメイン軸がいちばんだめなのでそれが厄介だ、スラムダンクの方はプロの仕事はしているものの、正直キャラクタードラマが邪魔であり、なぜこの構成にしたのかがわからないのである。プロフェッショナルは感じるがエンタメではないのである。
この二作を足して割れんか?という気持ちだ。なんとかしてほしい。

映画への要求はひとつだ。
映画を見て楽しくなりたい。

次はスパイダーマンの続編を見る予定だ。いいものであってほしい。


#映画
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ほろた
名探偵コナン黒鉄の魚影の感想
 

まず総括として
つまらなかったです

以降のツッコミは大前提としてフィクションなのは理解しているのだが、これをやるならお前最後までちゃんとやれよ、やりたくないのにやろうとするな、という意味で突っ込んでます。まあエンタメとしても面白くなかったんですけど。


[ダメだったところ]


その1 退屈
終始ぼんやりと眠たかった。あまり盛り上がりどころもなく、見る楽しみに欠ける。ストーリーが退屈だからであって、画面構成はよかったと思うがまあそれだけ。

その2 問題意識
準ヒロインのような立場の彼女だが、いくら個人的に探していたからといって国の許可を得た途端、私利私欲に走っていきなり宮野志保を探すところはかなりアウトというか普通にヤバい。そのあとに宮野志保と思われる少女のデータを肌身離さず身に付けてるのもシンプルにストーカーで気持ち悪く、最後のシーンのまた会えたね、というくだりは恐怖だった。こんな人が差別反対をお題目に捜査という身勝手な名目で世界中のプライバシーを侵す権利を得るのか?
やばすぎるだろ。

その3 意味不明
差別反対!ていうけど、いきなりとってつけたような理由だし、なんの物語にもかかってこなかった。差別反対の彼女を置くなら現在ベースの差別反対のストーリーを用意しないとなんの意義もならない。言いたかっただけな感じ。

大前提として世界中のカメラを繋いで架空インタポールがあれこれするのが意味不明だし、怖いよ。
殿様商売にも程がある。お題目と権力さえあればなにしてもいいという傲慢さのうえに日本支部の人材のお粗末さ。所長のボスとしての能力もなければ、職員の人権意識の低さでよくやろうとおもったな、この計画を。

その4 キャラの扱い
カップリング問題は面倒なので省きますが、今回のメインは哀蘭だったと思います(まじ)

毛利小五郎の扱いがとにかくひどすぎる。出す気がないならもう登場すら省いてくれる方がましかもしれない。今回の話において毛利小五郎はかなりキーポイントだったと思うが、そこから逃げたのはいかがなものかなと思う。

で、いいところにも書きますが一部のキャラの扱いはよかったです。

その5 ミステリーとしてお粗末
名探偵コナンをミステリーとしては見ていないのですが、黒の組織のスパイはすぐにわかるものだし殺人に使われたトリックも簡単にわかるし、主軸が灰原哀に向いているのは分かるのだが、出てくるインタポールとかもだめだめだし、なんとかバトルと銘打たれているだけあるなと思った。

その6 活躍のなさ
ていうか拉致された女性の家族にコンタクトをとっていない時点でFBI無能やろ?となったりした。なんの拉致だと思ってたんですか?ふつうは誘拐だと思ってなんか、親族に連絡来るかもしれないからコンタクトとったりしないんですか?撃たれて笑ってしまったから、慟哭シーンも響かなかった。
組織VS組織もやる気がないならなんで複数の組織登場させたんですか?
またもや意味不明である。


[いいところ]

その1 キャラのよさ
蘭さんのバトルシーンが最高だった。こういうシーンがずっと続いてくれればいい。今回最高はベルモットさんであり、蘭さんであり、園子さんであり、阿笠さんであり黒田さんだった。まあそのくらいしか見所がなかったとも言える。

[非常に迷う点]

灰原哀をかつてめちゃくちゃすきだったが、今回かつての灰原哀好きとしてもなにも刺さらなかった。こういう灰原哀がすきなんだよな!みたいなシーンがなかった。知性的で皮肉屋で素直じゃなくて優しい彼女が好きだが、科学者なのに科学の知識も活かされることなく、パソコンが得意なのにそれも活かされることもなく、わたしはそういう彼女がかっこよくあるものでなんとか場を切り抜けるシーンがみたかったのだと思う。

これは好みであるので、人によるだろうから、評価は保留である。

というわけで、フィクションなのは大前提として、やる気が無さすぎるなと思った。終わり。


#名探偵コナン #映画
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ほろた
映画の感想


エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスとトップガン マーヴェリックの二本である。金も技術もあり丁寧に作られておりそれぞれに込められたメッセージもよかったが、特に刺さらず、いい映画だなという気持ちで終わった。
いい映画だなあというのだから、なにも思わずなにも怒り狂わないよりもましだし、ひさしぶりに映画館で映画見たのでいい体験をしたと思った。

エブリワンの方は、口煩い気ぜわしい母親が主人公で、メインが娘との話だから、かなり意欲作だなと思った。しかしまあ和解するのは娘がメインだが、監督が置いてるのは旦那の方で、彼がまあスーパースターだった。それがまたちょっといまいちだったかなというポイントだが、基本的には映像に凝っていて楽しく、衣装や表現も申し分ないので、ひさしぶりに見た映画としてはかなりよい体験だった。

トップガンの方はオールドスタイルな王道の洋画というかんじで、数年後にはテレビで放送されるのにはぴったりなハリウッド映画だった。正直前作をみていない為、友人の息子の願書を彼の母親にたくされていたからといって願書を破棄するのはかなり最悪で、それが命懸けの任務を任せることで帳尻合わせているのはかなり意味がわからなくて一緒に命懸けのやばいことをしたから、俺たちわかり合えたよね!てなるのはめちゃくちゃマッチョ思考だったので、正直意味がわからなかった。基本的には陽キャのマッチョ映画だったのでお手軽に楽しくみるにはいいだろうし、そんなかんじで解決するので、まあよかったねえというかんじだった。
エヴリワンのほうも、それで親子仲解決するかな?てかんじだったが、基本的に作品に置いてはパワーと勢いでよかったねえ!してくれれば問題がないので、二作ともいい映画だったのだ。パワーと勢いがあればいいエンタメである。雰囲気で感動したいのである。

来週も時間があるのでとりあえず映画をみようかなと思っている。毎秒ソシャゲをしてないと、人間暇なのである。


#映画