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ほろた
コナンゼミストーリーマスターコースが終わった



誤解を招く前に最初に言うがコナンゼミそのものは続いている。
終わったのは、ストーリーマスターコースだ。

まずコナンゼミとはなんぞや?の人に説明を向けると学研と名探偵コナンがコラボしたアニメを見ながら出題される問題を解くというサービスである。これには三つコースがありその内二つは小学生向けのものであったが、ストーリーマスターコースは大人向けの問題が提供されていた。サービス開始当初は赤井くんの映画というのとあり、緋色シリーズが延々と続いた。
これが結構難しかった。問題も勿論そうなのだが、コナンゼミの問題はキャラから出題され、そのキャラによって難易度が違う。特に赤井くんは難しい。問題が、ではない。赤井くんが何を言ってるのかがまじでさっぱりわかんないのである。Aという答えに導こうとしているはずなのに、概念がざっくりしており、てんで方向知らずのXぐらいの台詞で出題してくる。赤井くんのコミュニケーションに一抹の不安を覚え、本編の記憶とキャラとの関係性を振り返るだに衝突するのも誤解されるのも仕方ないと思えてくる。こうなると一週回って、こうやって接することで、赤井くんのキャラクターとしての解像度がぐんと上がり、むしろ大好きになってしまったぐらいである。
それがストーリーマスターコースをはじめたひとたちにとって、いい入り口だったのかは分からない。私は知り合いと一緒に通話しながら解いていたため、おい!!赤井くん!!わかんねえぞ!などとヤジを飛ばせたが、悶々と一人でやるには不条理であったと感じる。コナンゼミはその謎解きの性質上SNSでの問題共有は不向きだし不可だから、尚更だったかもしれない。
赤井くんの不条理ともいえる難コミュニケーションに振り回されたあと、出題者が蘭さんや他のキャラに変わったときの、問題が──わかるぞ!という楽しみかたは一般的でなかったにしろ、コナンゼミストーリーマスターコースはキャラクターというものの解像度が高く、名探偵コナンという作品に理解があったし愛があったから、キャラクターものとしても深く楽しめたのである。
詳しくは言えないがキャラによっては駄洒落だったし、アニメの話の展開によってはラブコメな問題も出題されていた。名探偵コナンのサービスとしてはかなり楽しい部類であったし、価格も良心的だった。続けるのに苦ではないし、アニメもこんな話しあったなと振り返ることができる。
しかしまあウケは悪かったのだろう、アンケートからはじまり、問題の難易度は徐々にグッと下がって、手応えがなくなった。ボイスの追加はあったが、好きなボイスは消え、ガチャも追加されたが、ポイントは金で買えないため、ガチで運次第の勝負だ。ただまあ、ドブッてもチケットが貰えて、それは現実的にアクスタと交換ができる。なんとおみくじ機能がついており、毎週一度だけ引けてこれが結構楽しい、のだが。やっぱりおみくじ結果はSNS共有はできない。
コナンゼミという知名度の低さからして、一部を除いてSNS共有不可というのは、結構難しい話だ。大人たちは学研ということで子供向けのサービスと思ったままだったろうし、最初からはじめたひとは問題の難しさに匙を投げたのかもしれない。そんなこんなで、あっという間にストーリーマスターコースは終わってしまった。最後の出題は緋色シリーズからだった。初志貫徹を感じさせる覚悟の終わりであった。
念のためもう一度書いておくと、ストーリーマスターコースは終わったが、小学生向けのコースふたつは続いている。一応高学年向けのサービスに移動したが、やっぱりストーリーマスターコースが懐かしい。今はただ榎本梓の衣装お着替え応援キャラが追加されるのを待っているばかりだ。

コナンゼミが終わるまで加入し続ける気持ちだが、ファンの方は一度コナンゼミに加入してみるのはどうだろうか。名探偵コナン×なぞとき×家で出来てなおかつアニメもみれるし、キャラから出題して貰え、正解すると誉めてくれる。やっぱりいいサービスだし、楽しい。
願わくば初期赤井くんをファンの方に体験して欲しかったものである。あれはいい、キャラ体験だったと深く思うし、コナンゼミに感謝している。
これからも面白い問題をつくって欲しいものである。がんばってください。

追記:現在はアドバンスコースに加入している。アニメを見る形式そのものではないがどうもスタンスは継承され、結構面白い問題も出る。相変わらず楽しいのでいいサービスだと思います。応援している。

#名探偵コナン