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ほろた
「ラテンアメリカの民衆芸術」に行ってきた


万博にある、国立民族学博物館特別展の「ラテンアメリカの民衆芸術」に行ってきた。
ローズフェスタにもとより行く予定だったが、Twitterで評判いいと聞きつけていたのでついでに行くことにしたのだ。
民俗博物館は建物がいい。空間コンセプトがいいので、入り口からして楽しい。
特別展はそういえば行ったことがなく、どんなものかと思ったが、展示物の写真もOKとオープンな感じである。
あんまり写真は撮らず、目に焼き付けようと気合を入れて見て回った。
五章に区切られており、色彩豊かなPOPなかんじで、しばし進む。丁寧な仕事を見れて、目が楽しく、気持ちが上がる。
そういう気持ちと同時に、無分別に楽しんでいいのかという気もした。

だが色塗りコーナーで色鉛筆で塗り絵をし、結構楽しかったな、という気持ちで、上がった気分で次の展示に行くと、先住民に対する暴力の話になる。一気にズドンと落ちる。


頑張って塗った。


意図したか、してないかはわからないが、色塗り、というちょっと達成感のあった後で、拉致られた人たちが帰ってきていない、とか、文化の盗用がある、とか、ダイレクトな暴力の絵、とか、そういうことの「笑っていられない」かんじが、今までとこれからどうするのかというあり方についての問題がスっと入り込んできて、居たたまれない気持ちになって、迫ってくる。
展示の仕方として、すごくいいなと思った。
そこを通過した最後の展示では、「じゃあどうしていこう?」という問いかけのような、仮面の展示になる。それらは最初入り口から始まった展示物と同じようにどこかかわいく色がキレイで、POPに見える。でも、前の段階の展示が効いてきて、見え方が変わったのを、自分で感じた。まあ、現金だったり、影響されやすいかもしれないんだけど。それでも、「どうしていこうか」という未来への問いかけがあって、それがまた「仮面」といういくつものペルソナの象徴なのがよくって、この展示が終わっても、人類の文化は続いていくのだなあと思った。


ちなみにローズフェスタは、結構見ごろのままだった。
すごくきれいだったし、気合があった。
ローズフェスタはまだやっているので、オススメしときます。


#展示会