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ほろた
「ルーヴル美術館展愛を描く」に行ってきた 


京都市京セラ美術館といえば、初見の玄関につながる広場のような、まず見た目が最悪に改変されたと(私の中で)評判の建物です。
なんであんな意味わからんビジュアルにしてしまったんでしょうか。
建物の外見がダサくなってしまったことで初見かなりの衝撃がありました。
ていうか雨の日どうするんだろ?みたいなお椀型の入り口。
なんらかの対策はされてそうですけど、基本的にまああんまりかっこよくはないです。あれね、建物のユーザービリティもちょっと今一つわからんところはありますが、二回目に行くとまあ心象的には緩和されました。

でも、そのまず建物に対して「この建物の中で扱う美術展とか信用できんのか?」というイメージを払拭する、展示会に特化した広い空間がまあよくてですね。入り口から何まで「白い」に対して、展示ルームに入った瞬間、ぐっと落ちた照明とライトに照らされる絵画。薄闇に浮かび上がる、歴史を感じさせる圧巻の芸術品という。このドラマチックな演出。

これが癖になる。

(?)


一番最初に展示されている、フランソワ・ブーシェ《アモルの標的》
これが、個人的に一番好きでしたね。
音声解説が満島ひかり・森川智之の序盤の音声が心地よくてね。
それを聞きながら、前述したとおりに、白い空間から薄暗い空間に入り込んださなかに、目に飛び込んでくる《アモルの標的》、これがまた大きい絵で、見上げる青空が綺麗で、一気に引き込まれました。美しくて、愛らしくて。壮大で。この愛の神の絵を、カップルのひとたちが見ているのがこれまたよかったですね。もちろん、友達同士とか家族でも。愛の始まりらしくて、絵と観客と空間がドラマを作って、「美術館という非日常にきた」という感覚、自分と今までが隔離する感じでね、気持ちよかったです。

だから、あとはその感覚と一緒になるほどねえしながら、見てました。あんまり宗教画が、そもそも得意ではなかったので、眺める絵はこんなものかなあという次第でしたが、あとはラブコメ好きとしては、ニンフとサテュロスが、よかったなあ。ブシュケとアモルの結婚もよかったかな。まあ、そのぐらいで。基本的に時代合わせてるしで。家族画もいまいち今回はぴんとこなかったかな。

ただ、今回音声解説でね、満島ひかりが三浦大知と、作った曲が聴けるんですよ。
サンプリングはSOIL&“PIMP”SESSIONSのひとで。
その曲、「eden」

めっちゃよかった。
それを聞きながら、空間にいれたの。いい体験でした。
かなり気持ちがいい。

今回の音声解説は、よかったです。650円なんですけど、導入してみることをお勧めします。


なんか展示の感想ってほどでもないな。
そういえばお土産にルーブルっ子っていう、くるみっ子のコラボ菓子があるらしいのですが、私が昼過ぎ行ったら売り切れてました。そもそもルーブルっ子ってなに?ってスタッフさんに聞いてみたらコラボのことを教えてもらって、毎日の入る量が決まってるみたいだし、人気あるみたいで。そういうわけで狙ってる人は、午前中に行くのが確かかもしれないっす。
私はいつものようにコーヒーのお土産を買いました。
平安神宮のそばにある美術館で売ってるコーヒーが猿田彦コーヒーさんとのコラボっていうの、なんか因果を感じますよね。サルタヒコのあたりがね。面白いなと思います。

トータル・楽しんでなさそうかもしれないですけど、私はアモルの標的を見れたことと、音声解説で満足してるので、いい展示会だったと思います。行く途中にバス間違えて、もうだめかもしれん、、、と泣きながら歩いたのも含めて、いい日でした。

個人的には、コレクションルームの夏期の展示も気になったので、また行こうと思ってます~。
妙に癖になる美術館である。(というか展示がいいんですよね)


#展示会