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ほろた
赤鼠について

宇多田ヒカル「何色でもない花」がラジオで流れている、ちょうど午前に書き終わった赤鼠のイメソンにしてたなーとおもいだした。(忘れてたわけではないが)

赤鼠は愛の話だけど、第一部を考えているとき、この二人はどうあがいてもくっつかないなあと思った。

以下つらつら語る。

なんとなく主従とかラブで考えていたけど、ピアスにとっては、黒髪くんは暴力の被害者だし、自分が庇護する対象で、黒髪くんはピアスくんの信念に見せられたし、一目惚れしたけど、ピアスくんがそんなかんじだし、でもってピアスくんは他者の命を奪っていたし、当然グラサンくんも同じく、こんな末端の自分達は同じような流れのなかで殺されて死ぬのはわかっていた。
黒髪くんはわかんなかったし、最後までわからないまま、置いていかれた、そうなったとき、彼を、ピアスくんに惚れたときの環境に置くのが、書き手であるほろたにとっては、それが最大級、彼がいちばん幸せになれる道だろうと思ったんですよね。
もちろん、復讐の道なんだけど。
なんかこういうのをハッピーエンドだよ!とはさすがに言わないし言うのも嫌じゃないですか。彼にとっての幸福と、物語にとってのエンドは違うから。でも、これが個人的には最良のエンドでした。出会ったことにたいする結果としてのね。

赤鼠は愛の話で、恋としては片想いの話でした。それが書けてるかはわからないけど書くのはめちゃくちゃ楽しかったです。読んでくれた方がいたら、有り難うございます。少しでも楽しんでくだされば幸いです。

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#赤鼠