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ほろた
そういえば
SFにおけるジェンダーレスみたいなはなしで、最終的に男女を分けるのは性器のあるなしでは?みたいな話を見かけて、それがどういう意図かは詳しくはわからないけど、まあそうなのかも?と考えたりした。

相棒のシリーズにおいて、初代相棒の亀山薫と右京さんの関係が好きなんですが、結構まあ亀山薫を演じる寺脇さんがザ昭和の男ってかんじでその演技の癖とかがうにょーんしてて、シリーズ2までの最高以降の脚本の中弛みとか含めてシリーズ停滞してたから、交代ってのはまあ事情としてわかるんですけど、相棒が片方やめるならドラマを終わるべきだろと相棒原理主義者だったので、当時は怒りを抱いていた気はするんですが、それ以降はまばらにみていた相棒を面白いやん!とさせてくれたのは冠城亘の存在でした。

すごいバランスよくて相棒ってまた面白くなったなあと思った。冠城亘ってチャーミングだったんですよね。右京さんに合うのはある種のチャーミングさだったので、並んだときのバランスもよくて、欠かさず見るようになったんですが、一方で冠城亘と右京さんをみると、一層亀山薫の存在が引き立つというか、そういう意味で冠城亘がいなくなり、戻ってきた亀山薫という展開は制作側の思惑通りだなというところと、この亀山薫を持ってきて右京さんと再開させた終着点は相棒の最終回だろうということしかないなあと思ってます。みんな思ってるだろうけど!

ほろたは一度わかれたカプが再びくっつく展開が一番好きなんですけど、なんか改めて日曜日に寺脇さんがぼくらの時代で話してるのを聞いたんですけど、数年前のぎらつきのようなものが落ち着いてるというか、なんか、雰囲気というかそういうものが変わったなあという気がしました。それは年齢かもしれないけど、元々あった寺脇さんのかわいさのようなものがぐっと引きでてるもいうか、一緒にいる人たちに素直に甘えてるなーてかんじがあったんですよね。岸谷五朗がいたからかもしれないんですけど。なんかそういう、素直さみたいなものが、今の亀山薫に反映されてるのかなあという気がしました。だから、亀山薫と右京さんが、熟したツーカーというより、前より初々しさのようなものがでてるよな、というか、互いの幼さというか、甘え合ってるよな、という関係性な気がします。それは脚本がある種、許された関係性のなかでの話かもしれないけど、これが互いに別の時間を過ごした結果なんだろうなと、思いました。右京さんはずっと同じ場所にいたし、外を見てきた亀山薫は前より楽しそうだから。
あんまり中の人の話はするもんじゃないんですが、相棒はもうずっと見てる作品だから、いいかなと笑。

人は一周回ると稚気が出て、無邪気さとか純粋さというより、ある種の解放なのかな。老年の画家の作品みたいな感じの、印象を浮けてます。相棒がここに至ったらどう終わるかだけよなーって、思ってるけどあと十年続いたりしてね。

終わりがないことは悪いと思ってるから、好きな作品には必ず終わってほしいので、相棒の終わりをずっと楽しみに待ってるんですよね。

いつくるか、どうくるか。
その時二人はどうするのか!
期待してます。

#ドラマ