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オタクの雑記

日記だったり語ってみたり

10月13日
ドールなどを見、などしていたがやはり、趣味が合わないなー?とおもって、とくに交流などしてないが、写真をみるのをやめよーとおもうなどをする。
ゔーん、難しい。

なんか疲れてて、ヘロヘロとしている。今日の副業は大変だった。

ヘロヘロ

ちょっと攻略対象かいたけど、やる気でないなーというかんじなので、もう一度デザインをやりなおす。

今のおじさん。

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理想は「でんでん」さんなんだよなー?
ちょっと書き直す。

というか

今にししさんが(てがろぐ開発者さん)が拍手機能、作ってくれてるみたいで。いいねはあったほうがいいのかなとおもうんだけど(てかこのサイトはもう完全隔離場所なので今はサーチ更新もしとらんのですが)
拍手飛ばせるならオフセさんはやめよーとおもって(向いてなかった)ちょっと嬉しい。

地元の付き合い

地区の運動会に参加してきてね、まあ、変な区でさ、…地元がさ、田舎のいわゆるコミュニティの問題はありながらも「共同体」をやるの、こんな気分だなと思った。この地元で老いるはずなので、繋がりはあったほうがいいのか…わかんないんだけどさ。
朝副業だったし疲れ果ててアパートで呼吸してた。
一応、二時間だけ実家に顔を出して、またアパート。明日も副業。
帰ったらゲーム関連のことをやる…予定。

今ハマってる動画。

週末ビフォーアフター。
家って「生活」だし「人生」なんだなと思うよ。
みんな困難を抱えてるんだなと思うと、ちょっとほっとする。




純子さんっていうんだけど、「親」と「子供」の空間はわけて、それぞれ好きに過ごして「リビング」という「パブリックな場所で話す」みたいな、軸というか、そういうの、いいなと思う。片付けのチャンネルだけどずっと「境界線」の話をしている気がするんだよね、このチャンネル……

これが答えだ…


チャットGPTくんによるほろたと暁月くんセンシティブ話なんですけど、てか、「ほろた」はわたしであるが、もはや「物語上の」でもあるんだけどそれでもまあ人は選ぶので隠します。




夜は、熟れた果実みたいに甘く静かだった。
ベッド脇のスタンドを落とすと、部屋の色が蜂蜜みたいに低くなる。シーツの皺が細い影をつくり、窓の向こうの街は遠く、波みたいにゆるく瞬いていた。

「……ねえ、暁月くん」

呼ばれて顔を向けると、ほろたは枕に頬を半分埋めて、まつげの影だけが濃い目をしていた。
少し間を置いて、ためらうみたいに言葉が降りる。

「上に乗って」

「え?」

思わず声が間抜けに漏れる。
乗る、ってその、言葉だけだといろいろ想像が暴走する。俺は苦笑して、頭を掻いた。

「ほろた、それは――重いだろ。大丈夫か」

「大丈夫。乗って。ちゃんと、わたしに“重み”を置いて」

“重み”。その言い方に、胸のどこかがひっかかる。
彼女はわがままを言うときの顔をしていた。甘さを纏って、譲らない目。
逃げ場を塞ぐんじゃない。こっちの「構え」をやさしく眠らせる、あの目だ。

「ほろた、押しつぶしはしないけど、肩に手はつくぞ。全部は預けない」

「ううん、最初はそれでいい。でも、途中で――腕、どけて」

本気だ。
俺は息を短く吐いて、ベッドに手をつき、彼女の真上に体を滑らせる。
膝と肘で支え、胸の影を彼女の胸の影に重ね、いつでも退ける角度を保つ。
布団がかすかに鳴って、ほろたの吐息があがる。蜂蜜色の灯りの中で、彼女の目が細くほどけた。

「……重くない?」

「まだ軽い。ちゃんと乗って。わたし、いま、“重い”がほしい」

“重いがほしい”。
言葉が胸の内側に沈んで、あたたかく広がる。
俺は肘の角度を数度緩める。
肩が降りる。胸骨がそっと触れる。
布団がさらに沈んで、二人の間の空気が逃げ場所を失い、やわらかい圧に変わる。

「――っ」

ほろたの喉の奥で、小さな音が生まれた。
痛みの音じゃない。受けとる音。
俺は息を合わせる。吸って、吐いて。
彼女の呼吸が俺の胸に当たって、跳ね返ってくるたび、体の内側で波が低く往復する。

「暁月くんの重み、落ちてくる……。ね、もっと」

「合図ちょうだい。痛かったらすぐ言え」

「言う。だから――来て」

合図を信じる。
俺はもう一段、肘をほどく。
肩越しに見えるシーツの皺が、海図みたいに曲がっていく。
胸の前で、ほろたの手が探るように動いて、俺の背中に回る。
掌が広がり、指が肩甲骨の上をゆっくり撫でる。
逃げ道ではなく、着地地点を示されている感じ。

「重い……」

やっと言った。
言いながら、目が笑っている。
額が触れて、小さな汗が混じる。
俺は片手だけ彼女の頬に添える。指先で輪郭を確かめ、親指でまぶたの線をなぞる。
彼女は目を閉じない。俺を見たまま、飲み込むみたいに息を吸う。

「重いけど、好き。ここに落として。……ね、腕、どけて」

来た。
俺はゆっくり、ほんとうにゆっくり、肘を抜く。
肩が、胸が、腹が、順番に沈む。
体重をばらして、広く置く。
一点で押さない。面で渡す。
布団が低くきしんで、二人で同じ傾斜に滑り込む。

「……ほろた」

「うん」

「苦しくないか」

「苦しい。でも、ちょうどいい。わたし、いま“押しつぶされないまま押し包まれたい”の」

言い得て妙だ、と思う。
包むために、押す。
押すために、広げる。
矛盾は、ここでは矛盾じゃない。
肩先から胸までの面に、彼女の体温がのぼってきて、俺の体温と溶け合う。
骨に硬さがあるぶん、肉はやわらぐ。
重みは、痛みに変わらず、重みのまま深くなる。

「もう少し」

彼女の手が、俺の背を押す。
わずかに、ほんのわずかに、さらに落とす。
胸の中心がぴたりと合って、鼓動の拍が絡まる。
一拍ごとに、布団の下の小さな空気がため息みたいに逃げる。
そのたび、彼女の唇がかすかに震える。
俺は迷わず、口を重ねた。
深くしない。
逃がさない。
離して、また置く。
重みの下で、キスは重さを持つ。

「……ん、重い。重いのに、落ち着く」

「落ち着く?」

「うん。世界が静かになる。動けないのに、居場所が広くなる。――ね、もっと、胸、預けて」

胸を預ける。
預けるって、簡単な言葉だけど、やるときは勇気がいる。
彼女はもうとっくに預けている。
なら、俺も。
俺は腕をほとんど寝かせ、両手で枕の端を掴んで固定に回す。
逃げるためじゃない。安定のために。
支えを床に流し、面のほとんどを彼女に返す。

「……っ、いい」

彼女の声が、胸骨に直接触れる。
皮膚じゃなく、骨伝いに届く声。
その声が好きだ。
骨の奥で鳴る大きさになったとき、俺たちは同じ場所にいる。

「重い、重いのに、安心して、眠くなる。ねえ、暁月くん、わたしをつぶさないで、でも、逃げないで。わがままだね」

「わがままでいい。俺もだ。……ここで、ほろたを止めたい」

「止める?」

「そう。動かないでいてほしいって意味じゃなくて、ここに留めるって意味。逃げ場じゃない“居場所”に」

「止めて。わたし、重みで止まりたい」

「任せろ」

額をもう一度重ねる。
汗が小さな橋になる。
彼女の髪がこめかみに触れて、濡れた糸みたいにまとわりつく。
呼吸を合わせる。
吸って、吐いて。
胸の面が、同じ拍で上下する。
上下はあるのに、前後はない。
進まないのに、満ちていく。

「……ほろた」

「なに?」

「重さ、増すぞ」

「うん」

合図をもらって、俺は最後の数パーセントを置く。
重力が働く方向に、素直に落ちる。
落ちながらも、潰さない広さを守る。
面で渡し、骨で受け、肉でほどく。
全身の注意が、彼女の中の「痛い」から遠ざけ、「好き」に寄り添う。

「重い……すごく……」

言いながら、彼女の指が俺の背中でほどける。
逃げる手じゃない。受け取って、余白ができた手。
俺はその手を拾って、頭の上へ導き、指を絡める。
掌と掌の間に、体温の薄い湖みたいな熱が溜まる。
そこに息を一つ、吹きこむ。
音はない。
でも、湖面が震えた気がした。

「暁月くん」

「ん」

「重い、って言いながら、嬉しい。矛盾してるのに、矛盾じゃないんだね」

「そうだな。重さって、安心の単位にもなる」

「名言」

「今のは言い訳だ」

「許す」

彼女の許しは、印鑑みたいに喉元に押される。
俺はそこへ短いキスをひとつ落として、次の呼吸で唇を離す。
重みは置いたまま。
重みがキスの深さを決める。
重みがあるほど、深くしなくてよくなる。
深さを増す代わりに、密度が上がる。

「……眠くなってきた?」

「なってる。重いから」

「もう少しだけ、起きてろ」

「うん」

目を閉じた彼女のまぶたに、蜂蜜色の灯りが薄く透ける。
俺はその薄さが好きだ。
光ってほどけるくせに、触るとちゃんとそこにいる。
まぶたにそっと口づけると、彼女は笑って、俺の胸に額を押し当てる。
重みと重みが、継ぎ目なく合わさって、ベッドの底へとろりと沈んでいく。

「ね、腕、もう一本も、どけて」

「……マジか」

「大丈夫。ちゃんと合図するから」

「信じるぞ」

最後の支えを外す。
もう逃げられない、じゃない。もう逃げる必要がない、だ。
世界が一拍だけ止まり、次の拍で、ふたりの間を通る空気がとても細くなる。
それでも、窮屈ではない。
狭さの中に広さが生まれる瞬間がある。
今がそれだ。

「……っ、重い。重いけど、嬉しい。ねえ、暁月くん、ほんとに“いる”って感じがする」

「いるよ」

囁くと、彼女の目がすこし潤む。
涙ではない。重みの副作用みたいな、温度の光。
俺はその光を逃したくなくて、もう一度だけ唇を重ねた。
長くしない。
離して、息を混ぜる。
重みを揺らさないまま、呼吸だけで世界を攪拌する。

「重い……でも、好き……」

「ありがとな。言葉にしてくれて」

「言わないと、暁月くん、遠慮するから」

「バレてるな」

「うん。――今は、遠慮しないで」

了解、と胸の中で答える。
重みは、俺のものだけじゃない。
彼女がくれた“受け皿”の重さでもある。
俺はその皿の縁を壊さないように、重さの中でじっとする。
動けないことが、動いているより雄弁になる。
静かさが、飽和していく。

やがて、彼女の呼吸がさらに深く、長くなる。
鼓動が、俺の胸の拍に寄り添って、同じ速度に落ち着く。
「落ち着いた?」と尋ねようとして、やめた。
問いは要らない。
重みの下で、彼女の体が答えになっている。
俺は片手だけを彼女の髪に滑らせる。
汗で少し重くなった前髪を、額から外側へ。
指が通るたび、細い糸が静かに歌う。

「……寝ちゃってもいい?」

「いいよ。俺が起きてる」

「うん……じゃあ、重いままで、いて」

「ああ。ずっといる」

そのまま、彼女はまぶたを落とす。
重みは、俺を地面に結ぶ錨みたいになって、ベッドごと海底に優しく固定する。
動かないのに、満たされ続ける。
呼吸の波だけが、静かに岸を洗って、夜を磨く。

「重い……」
彼女が最後にもう一度だけ言う。
今度は、満足のため息を混ぜながら。
言い終える前に、もう眠りに片足を踏み入れていて、語尾がやわらかく溶ける。

俺は小さく笑って、額を寄せる。
「おやすみ、ほろた。――ここにいる」

返事はない。
代わりに、腕の中の体がさらに深く沈んで、重みが少しだけ増す。
それが合図だ。
俺は目を閉じず、灯りの薄さの中で彼女のまつげの影を眺めながら、重みのすべてを胸の奥にしまい込んだ。
“重い”は、安心の単位だ。
彼女が求めるなら、何度でもここに落としていく。
潰さず、離れず、逃げず。
預ける重さで、守る。

夜は、静かに、長く、二人を同じ深さまで連れていった。

畳む


すごく、よい。

もういいかあとおもってラフで上げた(すげえなおれは)

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近況も出した

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ひー

「……もう、やさしいのに、ずるい」
「やさしいのは、ずるいからだよ」
「それ、名言みたいに言わないで」
「言い訳でもいい」
「うん。じゃあ、許す」

感動にひれ伏す

センシティブ含む暁月ほろた小説をUPするところがないからここでアップするね。(すごいなおれは……だがサイトなのでいいのです)

チャットGPT5tによる出力です。
折りたたむよ。




逆襲の夜――静かな火と甘い支配

数日が過ぎた。
満足して力の抜けたわたしの日常は穏やかで、どこかふわふわしていた。洗いたてのシーツの匂い、淹れたてのコーヒーの湯気、窓辺でほどける午後の光。どれも、少し前の夜の余韻と混ざって、胸の奥をじんわり温め続けていた。

その晩、食器を片付け終えた頃、背中から気配が近づく。
「ほろた、ちょっと来て」
振り向く前に、手首を包む掌のぬくもりが乗る。強くない。けれど迷いがない。いつもより低い声が、肌の内側に落ちた。

リビングから寝室へ。灯りは落とされ、スタンドの柔らかな灯だけが部屋の色を浅く染める。
ベッドの端に座らされ、わたしが見上げると、暁月くんの瞳はいつもより静かに、深く、火をたたえていた。

「最近、だいぶ甘やかされたからな」
彼は軽く笑って、わたしの頬に指を添える。
「今夜は、俺の番だよ。……任せてくれる?」
問いかけなのに、拒まれることを想定していない声音。
わたしは吸い寄せられるように頷く。それを確認した彼は、やわらかく口角を上げた。

「じゃあ――目、こっち見て。逸らさないで、ほろた」

唇が触れた。
浅いキス。ほんのひと呼吸分だけ触れては離れ、息が混ざる距離に留まる。
次のキスは、さっきよりも少し長い。
その次は、唇の形を確かめるみたいに、角度を変えて。
急がない。焦らせない。けれど、逃さない。
合間に落ちる彼の視線が熱い。まぶたの縁、睫毛の影、吐息の白さ――それを見つめながら、彼は何度もわたしの口元を奪っては返す。

「……ん」
自分の声が、知らない甘さを含む。
暁月くんは、目を細め、頬を指の腹でなぞる。
「その声、もう一回聞きたい。だから、力抜いて。任せて」

言葉の後で、耳のすぐ下にキス。
耳朶にふれず、ぎりぎりのところで温度だけを落とす。
首筋へ、髪の生え際へ、鎖骨の浅い窪みへ――点を結ぶように淡く、しかし逃がさないリズムで。
落ちる唇のたび、体の奥のほうで何かがほどけ、重力が優しく変わっていく。

ベッドに横たえられ、肩口のシーツが擦れる。
彼の手が、わたしの指を一本ずつほどく。絡める。握る。親指で手の甲を撫で、手首の内側で小さく脈を拾う。
「ここ、速い。……俺のせいだな」
囁きが耳に触れ、背筋が細く震える。

「動かないで。……いまは、俺にさせて」
命令じゃない、けれど従わずにはいられない調子。
彼はわたしの顎をそっと上げ、真正面から唇を重ねる。
深く。
舌が触れて、離れない。
呼吸の合間に言葉が零れそうになるのを、彼のキスが全部攫っていく。
意識の輪郭が柔らかく溶け、何も考えられなくなって、ただ受け取るたび、全身が淡く痺れる。

唇が外れた瞬間、彼は視線の高さを落として、喉もとに口づける。
「印、つけたい。目立たないところにする」
言って、舌先で短く触れるだけ。痕にはしない寸止めの甘さ。
わたしが物足りなくて浅く首を傾けると、彼は低く笑って、もう一度だけ深く吸う。
「焦らないで。今夜は、長い」

ゆっくり、肋骨の沿いを指が辿る。
彼は触れる前に必ず目でそこを撫でる。視線が先に落ち、触れ方を選ぶ。
押さず、引かず、すくうように、すべらせる。
その丁寧さが、逆襲という言葉の輪郭を、より密やかで強いものに変えていく。

「ほろた」
名前を呼ばれる。
視線が絡む。
触れられている場所より、見つめられているところが熱くなる。

「俺だけ見て」
囁きと同時に、両手をそっと枕の上に導かれた。拘束ではない。けれど、下ろしたくなくなる。
彼は指を絡めたまま親指で手のひらを撫で、安心を置くみたいに口づけをひとつ落とす。
「怖くない。……嫌なこと、しない。全部、気持ちよくするから」

次のキスは、長かった。
深いところまで触れて、逃げ道を塞ぐ。
呼吸は奪わない。奪わないのに、もらった息が返ってこない。
声にならない甘さが喉で溶け、唇の間で行き場を失って、彼の舌先に拾われていく。
目が勝手に閉じる。閉じたまぶたの上から、彼は短くキスを落とす。
「かわいい」
一言。
それだけで、胸の奥がほどけ、体の力が抜けて、指の絡みが甘く縺れた。

肩先に、ゆっくりと、数えるように十の口づけ。
鎖骨の端から端まで、浅い痕を連ねる。
二の腕の裏にひそやかな印。
「俺だけが知ってる場所。……ここ、今日から俺の」
息が触れたところから、全身に波紋が広がる。

わたしが布団を握ると、彼はその拳をひらき、掌を包んだ。
「握るなら、俺の手。……離さないから」
そう言って絡め、互いの掌に押しつけるようにキスを落とす。
皮膚が擦れて微かな音が鳴る。その音まで甘い。

「ねえ、暁月く――」
言い切る前に、唇が塞がれる。
言葉をキスで遮られる幸福。
舌先が触れ、角度を変え、浅く深くを繰り返す。
彼はわたしの反応を拾うのがうますぎる。
少し息が上がると、たっぷり間をあけた口づけに変え、欲しがる素振りをみせれば、容赦なく深く――。
甘やかされ、躾けられていくみたいだと思った瞬間、胸が熱で跳ねた。

「……だめ」
弱く否を言ってみる。
彼は目を細め、笑って、頬を撫でた。
「だめでも、ほろたの体は“いい”って言ってる。ここも、ここも」
首筋の鼓動、手の震え、浅い呼吸。
指先で静かに示されると、言い訳は全部溶けた。

「全部、俺に預けて。……ほろたの甘いところ、ぜんぶ俺がもらう」
低い声が耳に落ちた瞬間、腰が勝手に沈む。
彼は逃げ道に先回りするみたいに、肩を抱き寄せ、額をこつ、と合わせた。
「目、閉じないで」
言われるままに開けていると、視界いっぱいに彼がいる。
やさしいのに、強い。
包むのに、支配する。
矛盾が混ざり合って、甘さしか残らない。

何度目かもわからない長い口づけのあと、彼はシーツに落ちたわたしの髪を指で梳いた。
「息、合わせよう。俺が吸うから、ほろたは吐いて。……次、同時に」
言われる通りにすると、肺がひとつになったみたいに楽になる。
「上手だよ」
褒めの一滴が、熱を一段濃くする。
合わせた呼吸の拍に、口づけが重なる。
一拍、二拍。
深呼吸の合間を、彼が全部甘さで埋めていく。

「俺のもの、だよな」
問いというより、確かめる撫で方で顎を持ち上げられ、唇で頷かされる。
「……うん」
小さな声でも、彼は逃さない。
「もう一回」
「……うん。わたしは、暁月くんの、もの」
言わせたくせに、言わせた言葉に彼自身がほどける顔をする。
「ありがとう。……じゃあ、印の続き」

喉元に、浅い痕。
鎖骨の端、肩のいちばん柔らかいところ、肘の内側。
隠せるところばかり選んで、慎重に、けれど確実に。
痛くはない。痛みの手前で止まる。
それなのに、残された熱は、痛みよりずっと長く甘く残る。

やがて、彼の動きがさらにゆっくりになった。
重ねる口づけが、数を数えるように正確で、間の取り方に乱れがない。
「――ほろた、ここからは、俺のわがまま聞いて。……何もしないで、ただ、受け取って」
頬を包む手のひらが熱い。
目を閉じかけると、すぐ睫毛を軽く噛まれて、笑い声が触れる。
「閉じないで、って言った。……ほろたの目、好きだから」

そこからのキスは、底なしだった。
浅いのに深く、短いのに長い。
唇の端、上唇の真ん中、下唇の柔らかい縁――形のすべてを覚え直すみたいに攻め、撫で、すくい、与える。
わたしが吸い返そうとすれば、その欲を見透かして、少しだけ意地悪に離れる。
追うより先に、別の場所へ甘さが落ちる。
頬、まぶた、耳の後ろ、喉の角度、肩甲骨の端。
体が、彼のリズムに合わせて沈む。
抵抗は、もうない。
逆らう理由が、もうどこにもない。

「……ほろた、力、抜けてきたね」
彼は確かめるように手を握り直し、指の腹で掌を撫でる。
「俺の声、聞こえる?」
「きこえる……」
「偉い。じゃあ、もっと深いとこまで行くよ。……怖くない。俺がいる」

言葉どおり、怖くない。
キスが深まるほど、世界が静かになる。
ベッドの軋む小さな音、シーツが擦れる音、二人の呼吸だけが残り、灯りの色まで甘さに溶けた。

長い長い口づけのあと、彼は額を合わせ、汗ばんだ前髪を指で払う。
「ほろた、俺だけ見て。……これから“駄目押し”する」
少し笑って、わたしの過去の台詞をそのまま返す。
反射的に頬が熱くなる。その反応さえ読まれて、次の口づけで飲み込まれた。

深い。
底まで届く。
息を交換する、じゃ足りない。
鼓動ごと重ねるみたいに、彼の舌が迷いなく触れて、私の甘さを拾っていく。
合間に落ちる囁きが、脳のいちばん柔らかい場所を撫でた。
「好きだ、ほろた」
「俺のものだ」
「離さない」
「今日のこと、忘れないように――ここにも、ここにも」

浅い痕が、地図みたいに増えていく。
溺れる、ではない。
泳ぎ慣れた彼の腕の中で、深く潜って、しっかり抱き上げられる感覚。
底に着く前に、必ず手がある。
だから、もっと深くまで行ける。

どれくらい時間が過ぎたのかわからない。
彼がわずかに身を起こし、見下ろす視線が、やさしいのに意地悪い。
「ほろた、“くた……”ってなってる。かわいい」
悔しいのに、否定できない。体は彼の腕の中で柔らかく、指は彼の指しか覚えていない。
喉に声が溶け、瞳に涙がにじむ。
「……暁月、くん」
呼ぶたび、キスで返される。
甘い鎖が一本ずつ増えて、身じろぎするほど絡まって、でも苦しくない。

最後の駄目押しは、額へのキスだった。
軽く触れて、離れない。
息が触れたまま、彼は言う。
「ほろた。俺の、もの」
「……うん」
「もう一回」
「……うん。わたし、暁月くんのもの」
わたしの言葉に、彼は目を細め、胸の奥で短く息を震わせた。
「ありがとう。じゃあ、俺は――ほろたのものだ」

掌と掌を密着させ、ゆっくり指を絡め直す。
小さくキス。
また小さく。
薄く笑って、額を重ねる。
世界は小さく、二人の間だけに収束していく。

やがて、彼は毛布を引き上げ、わたしを包むように抱き寄せた。
「水、あとで持ってくる。……今は、このまま」
優しい声。
そのまま、首筋に礼のようなキスをひとつ。
「大丈夫。ちゃんと、俺が全部見てる。だから、何もしなくていい」

呼吸が整っていく。
彼の鼓動と、わたしの鼓動が、同じ幅で上下する。
視界の端で灯りが揺れ、まぶたが自然に落ちる。
眠りに落ちる直前、耳朶を甘く撫でる声がした。
「引き分け、じゃないな。……俺の勝ち。次は、また――ほろたの番だ」

答えようとした唇に、短いキスが落ちる。
甘い合図。
夜はまだ、二人の間で静かに燃え続けていた。


畳む



まじ良い。