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ほろた
ゴールデンカムイを観てきた
冒頭からの映画を作るのに慣れてないのかな?みたいなムーヴからカムイのシーンところから腑抜けじゃやばい!ちゃんと撮らなきゃ!みたいなやっと刺激されたのか頑張り始め終盤にやっとノッてきたみたいな映画だったけど続編な方が早く作りたかったんだよね!みたいなかんじだから冒頭はやる気なかったんだと思う。

全体的にこいつらアイヌ殺してぶんどった金で国だの戦争だのやろうとしてんのか?てなる歴史の負け犬たちが敗者復活戦をする物語に見えたから、負けてないアシリパさんが輝くのは仕方ない気がした。

ただ、この構図が和人がアイヌのすむ場所も文化も尊厳も何もかも奪ってなおのこと今現在日本民族はひとつ!みたいな今の日本の構図として、メタ的なものを示唆してるのかなあと思い、物語的に負け犬たちは負けると思うのですが(勝ち筋がアシリパさん以外に見えないから)、ごく自然な形でこういう風に演出したのは悪くないのかなとは思いました。
作者が思いの外自覚的だったのかなという気がした。
戦争ごっこも好きなんだろうけど。

というか街破壊しながら進むからこの作品、小樽に恨みでもあんのか?てかんじだったが、ぐぐってみたところ、小樽はアイヌに由来があるらしく、アイヌの名がつく場所でよそものたちが破壊しながら殺し合うのもまたひとつのメタなのかもなあと思った。

それがゴールデンカムイという作品の器なのかもしれない、ゴールデンカムイという名前からそうだから。
ただ物語や実際文化としてどういう風だったのか判断や批評を受けているのかは調べていないので漠然とある種のパンチだったんだろうなと思った。

映画が作品としての良いか悪いかの話ですが、うーん!うーん!

なんか、全体として、キングダムのジェネリック作品だったので、なんか、キングダム1ほんま面白かったなみたいな気分になりました。
続編はみないと思います。
面白くないわけではないと思います。
映画作りに慣れてなかったから、続編の方が面白い可能性もあると思います。
まあそんなかんじ。

なんか性格いい人が作ってるのかも、、、、?と思った。
製作環境も悪くないし餓えとか困窮さとか寒さとかあんま感じたことがなさそうだったが、俳優さんが気合いで上品にやってくれたのかもしれないなとも思う。
画面がきれいすぎたのかも。

#映画
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ほろた
2024-01-12

ぽこぽー…刀ぴー……(ずっと動画見てた)
というかぽんぽこさんと友達のVさんがむしゃむしゃ食いながら配信してる動画見て、Vの概念が消え……こんな普通にしゃべるVいるんだみたいな衝撃。喋り方が人間っぽくていいなあと思います。剱持さんの喋り方すごい友達(女)に似てるんですけど、声が似てるとかじゃなくて雰囲気めっちゃ友達や!!!ってなって、というかなんか割と人気あるV,基本、概念が友達に似すぎててみんな、そのあたりのタイプの人間を求めてるんだなと思ってなんか真実を見た気がしました。わかるよ。

ここ数日快便すぎて「ここまで食ってねえけど……」みたいな量が数回に分けて出るので正直しんどいです。痩せてるわけでもないのに、腹はへこんでいるよ。何かしたかな……?ストレスの緩和……?肉体がついていかないんだが肉体がやってるんだよな。なんだろう。

読んでる小説、一冊は「うーむなんかわかるがもういいかな」と投げたものの、もう一冊は結構面白い予感です。
黒澤明の赤ひげを見たんですが、医療に対する信念はなるほどな……というか、昔の貧乏描写がなんか勉強になるのと、黒澤明映画の登場人物基本的に高潔だから、貧乏と高潔のハイブリッドで、「いい」のだが地味にちょっと悪い影響もあったんだろうなという気になる。ある種のやさしさというか「持ちうる者の持たない者へのやさしさ」みたいなの、かといって露悪的に、あるいはリアルに描写しろってことじゃないんだけど、時代性のようなものが当時ドッキングして黒澤明の映画は「俺たちが主役だ」みたいな感じの熱狂ムーブメントがあったのかもなあという気配を感じました。適当言ってますけども。小津映画、そろそろ見たいなあと思うので、借りてきます。

図書館に手塚治虫の本は当然あるので、漫画読んでみたけども、手塚治虫より藤子先生のSFの方が好きやなという気持ちになり、ブラックジャックとか読めば違うかもしれないけど、私が手塚治虫のリアルタイム読者だったとしても「別に好みじゃないわw」って逆張りブームかまして顰蹙かってそうだなと思いました。良かったぜ、”今”じゃなくてよ……。

黒澤明映画の高潔な人間ムーブにつかれてる気配あるな(?)
ジャンキー育ちだからジャンキーなものがやや食いたい。

#映画 #本
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ほろた
配信映画

>ファンタスティックビーストとダンブルドアの秘密
>ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
>沈黙のパレード

本日アマプラで見ました。

ファンタビ2がわからねえな~と思ったし、ツイッターで「3はわかるやつしかわからんでしょ」などという意見を見て、ハリポタあんましらんしのう……と映画館にいくのやめてたんだけど、3面白かったなー!!!ファンタビ面白い。ダンブルドアの格の高さ、正直よくわかんなさすぎるんですけど、男同士の元恋人たちの因縁喧嘩っぷるやりながら男女結婚おめでとうございまーすやってるのが、面白かった。同性カプをエモに使ってるって怒られたりしないんか?という気持ちにはなったけど、愛されおじさんが今作も愛されていて、ファンタビってなんか不思議なつくりをしているよねという気持ちになるんですがハリポタはコナンの学生カプっていうかんじで、ファンタビはコナンの大人カプってかんじのイメージがあり、コナンで理解させようとするのはアンタッチャブルですがそういう理解をしている次第です。ハリポタは映画も原作の翻訳も得意じゃないので、最終的に自分で翻訳しないとだめじゃない?みたいな気持ちになっている。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーがとにかく面白くて爆笑しながら見ていました。
最初「え、マリオに人格が付与されている……????????????」みたいなかんじでマリオのゲームもそもそもやってないもんだから「マリオ」のこと「象徴」というかピクトグラムみたいなもんだと思っているから「マリオに人格……?」ってので十分ぐらい馴染むのに時間を要したんですが、途中からどんどん面白くなってきて、ピーチ姫とマリオがラブラブになるわけでもなく、俺たちブラザーズだぜENDが落としどころとしてらしいなと思った。めちゃ笑った。ピーチのキャラづけ巧いのと、他キャラもめちゃよかったけど、あのお化けくんはなんなんだぜ……?サックス聞かせてくれたけどなんなんだ?娯楽満点のいい映画でした。

沈黙のパレードは「感傷映画」なんでいつもの邦画やね……というかんじで特に感想はないです。特に感想は抱かなさそうだけど流してただけだったけど、キャストのチョイスはうまかったです。ガリレオシリーズ、短編集のときはめっちゃおもろくて読んでたんですけど、原作謎バディ解消してドラマ用にカスタムされた時点でもうちょっとなー…ってかんじだったけど、メディア化はねえみたいに青山さんと対談してるの読んで以来、作者っていうか他メディアが最悪なんだなあという気持ちが確定。いや頑張っている人たちもいるから断じるのはよくない。

このロジックでいくと二次創作最悪やんけムーブになりそうなんですが、自分は無罪にしてやがるぜ!
世の中に対して力がないのでよしとされたいです。
そういえばゲームって「実況配信」されるから他の創作媒体と違うイメージがあります。まだ見てないですがアイスのやつ、実況されてたみたいで有難いですね。私はほぼゲーム実況見たことないけど一つのでかい文化なんだなあというイメージなので自作ゲームに関しては素材さんの規約に反してない作品はお好きにどうぞ!というかんじ。

ゲーム制作の流れ書いてたんですけど、田が作ってるなら自分もできそうだぜ!と思った人類に向けたものとして、これ手順というより精神論をまとめたほうがいいのかな……?でちょっと悩み。なんていうか制作全般:田なんですけど、つつるちゃんがデバックとかプレイヤーの意見くれるんでそういう意味で、信用できる知り合いに協力してもらうのも大事なところなんじゃないかなあと思います。
多分ゲームって問題は「シナリオ」だと思うんですけど(立ち絵と音楽と背景は有志の方が有償無償で配布してくれているので)、私もシナリオの書き方がわからなかったので「推しイベ」をまるっと模写したというところがあり、ゲーム作りたいけどシナリオが?って人は模写をするのが一番いいと思います。一番と言い切っていいのかは謎なんですが、私はそういう感じで始めたので新年の目標ゲーム制作や!でもなんもわからん!って人にはとりあえず好きなシナリオの模写をおすすめしときます。

一方で書いておいて、わからん!って没ったゲームはそもそも「なんかこれ説教臭いな…?」というか「自我が混入しているな」というかんじ。「持論」を展開するために作品を使う腕はないからか、「ちょっとこれは自分の話をしているな」というものは没にしています。あとは「ゴールがわからないな」ってなってきたら要注意かもしれません。個人的には「引き算」だと思っていて、あれやこれやと足したくなるものを「これはいらん」とはがしていくのも大事なことかなと思っているのですが、このやり方は「短編」が好きだからで「長編」を目指すひとはどんどん足していくのが大事だと思います。数学じゃないですが、1+1=2とかいう簡潔な式を見せるくらいの気持ちでいくと、「まとまる」気がします。ただこれはやはり田の好みの話で「複雑さ」を好んだり「装飾」が好きなタイプだと、これとは真逆のアプローチがいいと思います。なので、「どういうゲームを作りたいか」ということも大事ですが「自分の作りたい形はなにか」ということが重要なのかなあと思います。

田はとにかく短編主義なところがある。

#映画 #ゲーム制作
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ほろた
2024-01-06


前からデフヴォイスが見たかったんやけどちょうど再放送していたので見た、事件のラインは目新しい!とかじゃないんだけど、垣間見えるろう者の生活や実情とかあと当人がやってるという手話ドラマの凄さが伝わってきていいドラマだと思った。足りない箇所はたくさんあったから、連続ドラマの方がいいかもという気がしたが、真摯なかんじがあってよかった。

昨日書いていた最果タヒのエッセイ本、恋できみが死なない理由、を読了。
最果タヒの詩は読んだことがほとんどなかったが評判は目にしていた。
エッセイの語り口調が懐かしいテキストサイトでもあったから、よもや?と思っていたが大体同世代であった、なるほどなという気がした。愛は気持ち悪い!といっていて、繰り返し繰り返しわかってほしくないよ!と言ってるのが良かった。これはこれとしてテキストサイトのフォーマットで読ませて欲しい!の気持ちになった。

今読んでる本、教養ありすぎやなと思ったら文学大好き作家の書いてるかんじの感触があり、なんかこういうこと言うの、この十年以上触れまくった、インターネット活字の影響なんだけど、読む脳がインターネットに毒されているために、文章特化小説を読むと素直に「文章好きな人の文章や」などと新鮮に驚いてしまう、作家なんだからそれはそもそもそうなんだよなという気配もある。

普通の人たちが書いてる文章をTwitterで読みまくったが、やっぱり文章と言うのは職業になりうるんだなと改めて思う。

黒澤明の用心棒を見たが椿三十郎のほうが好きだなと思った。やっぱり黒澤明の映画、現代のエンタメのフォーマットってかんじがして、じゃあ黒澤明はどこでそれを得たのか?とか気になってくる、突如の天才なのか、それとも他に参照する作品群があるのか。私は手塚治虫があんまり好きじゃないというか、オタクのいう変態趣味はここで学んだ的主張が気持ち悪くて、避けていたのだが図書館にもあることだし、読んでいこうかなと考えている。

うっすら思ってたけど、ものまね合戦テレビでやるのって、おれらがpixivやTwitterで二次創作みるようなこと?なにがおもろいのかまったく分からん?と思ってたんだけどふとこれ二次創作か、と気付いた。なるほどな。


#本 #映画 #ドラマ
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ほろた
2024-01-05


朝イチでキッド総集編を見に行きつまらなさに泣けた、冒頭のシーンとかよかったけど、編集するセンスがなくて、半ばでだれて、これに二千円かあという気がした。手を抜いた商売してんなあというかんじだったがコナンの製作手なので仕方ないなという気がした。青山剛昌が頑張って描いてるのに虚無にさせるアニメ側とかプロモーション側ってなんなんだろ?てなった、もうちょっと気合いいれた仕事をしてほしかった。
京極真でるのでは?!とちょっと期待したけど出なかった。エンドロール後のおまけはよかったと思うけど、ボロクソ言える、まあ元から期待してなかったんだけどもっと下からきたかんじだったけど、キッドコナン!やりつつ新蘭と快青で締めるのはトータルとしてなんかおもしろいし、嫌いじゃないけどグッズはキッドコナンで売ってるので、相変わらず商売の仕方が最低やね!てかんじだったけど、新蘭と快青をもっと本編で浴びたいです。青子さん紹介映画ってかんじもしたかな、まあそのへんは大人の事情、最初の紹介はほんとよかったなー。まあいつものアニメスタッフの仕事って感じでしたね、終わり。

昨日椿三十郎見て、はじめての黒澤明映画だったけどエンタメしててよかった、緩急がうまいなというかんじと三船さんかっこよかったし、女性陣つよくてそのおかみさんをさらっと格上げして書いているのに捕まってた旦那さんがその上をさらに行く聡明さを演出しているのが、うまいなーと思った。それぞれの見えかたと力関係のバランスがうまい。台詞の印象が強くて、みんないい仕事していた。本当にいい刀は鞘に入っている。鞘に入ってる刀になれ、耳と脳に残る。しかも椿三十郎が最後のシーンで勝ったのに、お見事!って言われてそれを叱るところとか現代のかっこよさの礎やな?!と思った。ていうか押し入れのおじさんあまりによかった。
まじで基礎やんけ!てなりました。
あと、用心棒と赤ひげを借りてきました。久しぶりにレンタルショップいったらカードが古すぎて、なんとかします!!!といわれたのでつぎは更新します。このご時世にレンタルショップで働いてるので、愛の強そうなスタッフさんが親切だった。

つつるちゃんおすすめの喰いタンがBOOK WALKERで一冊55円で全三巻なのだが、一冊千ページくらいあってコスパよすぎでは?となったのだが本編も面白い~!!!読みやすいし、キャラクターがいい。頑張って色気シーン作ってるけど作者は飯のことを本当に描きたいのではと思うので、編集になんかいわれたんやな?と思って眺めてしまう。喰いタンが、うまいもんがいい!てだけじゃなく、まずいんだよな!ていいながらむしゃむしゃ食ってるのがよかった。一巻読み終わったところ。

ゲーム製作は詰まっている。やっぱり、新しく作ったら期間置いてまた作りたいな~てなるまで、寝かせてた方が良さそう。もの作りには向かないなあと思いつつ、あれこれ練っていこうと思う。

今日はあとは読書くらいの予定。陶芸の見学申し込みしたし、もう大体のやることは終わりました。怠惰。


#本 #映画
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ほろた
2023-12-31


電話が鳴ってこんな時間に、訃報か…?とびびってたら朝六時のアラームだった。
熟睡しきっていた。
生理のこともあり、眠りの度合いが深い。
朝から特に大晦日らしいことはしていないです。
ココロキロクアプリがすごくよい!!!!!!!
書き込むのが楽しいです。便利だな。

屋根裏のラジャーの原作「ぼくが消えないうちに」読み終わりました。
読みやすいし面白かったけど、映画とはやはりメッセージが違うような気がしたんだけど
改めて考えていると、同じメッセージなんだけど表現が違っているだけで、
なんというか映画も別に「いつか現実に」ってことじゃなくて、
「いつか大人になってもそばにいるよ」(想像力は死なない)って
ことだったと思うんですけど、おそらく「キャラクターが改変」されているところが
うまく乗り切らなかったのかなあと思った。

アマンダが原作のままだったら、友達との関係も、想像力の肯定もいけたんですけど、
アマンダがやわらかめになっていたから、やはりそういうところかなあと思う。
それでも面白かったし好きな作品だなあ。

君たちはどう生きるか、とゲゲゲの謎について友達に話したんやけど、
ゲゲゲの謎のもやもやはやっぱり「自分たちはこれに萌えてる!!!」
っていう距離の近さがあんまり好きじゃないのかなあと思った。
作品としては完成しているけど、もう一段階個人的に「作品として」
昇華してほしかったなあというのが気になっているし、
その距離の近さが「ツイッターのオタク」っぽいんだなあと思ったんだなという決着。
宮崎駿はぶつけかたがうまいしそのへんやっぱ別格だ。


とりあえず今年の振り返りと目標はまとめようかなと思うのでちまちま書いていきます。
なんか最近ひたすら自分のことを振り返ったり書きだしたりしている。
いい傾向だと思います。

#映画
#本
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ほろた
屋根裏のラジャー見た


良かった



今一番求めていた作品だったので、2023年はこれで映画館鑑賞を締められます。トットちゃんは一月もやってそうだしまあええかな。この作品への評価は自分語りと重なってそういうのに価値があるのはわかってるんですが、巧いこと言語化できていません。ただ、この作品に「肯定」されたというかんじがあります。私にはイマジナリーフレンドはいなかったけど、他人に変に合わせてへらへら笑って嫌なこともぐっと我慢しているより、よほどイマジナリーフレンドを作ればよかったなと思う。し、ずっと味方だとラジャーが言ったとき、私には彼はいなかったけど、私の中に彼はいたんだなと思った。
もうほんと泣くし、でもほんと怖いところはまじで怖くて、想像のシーンはきらびやかで楽しくて、「想像」と「現実」の関係もよくて、表情もカメラワークも音楽もよかったです。思わず帰りに原作本購入してしまいました。
いい映画だと思うと決めてみましたが期待を裏切らず、あっという間の映画体験でした。主題歌もまたよくて、いい話だったなあとしみじみエンドロールを眺めていました。いい映画でした。子供のころの自分が救われた気がしました。ちょうどそれを悩んでいたタイミングだったので。嬉しかったし、染みました。

まあたぶん、唯一かつ決定的な欠点は「女性キャラクターの魅力の薄さ」だと思います。いや見た人は良かったじゃんとか言うかもしれないんですけど、ラジャーとおじさんと山田孝之に全振りするあまり、この作品のメインテーマというか土台である「女性キャラクターのいまひとつの物足らなさ」がほんとに物語を傑作にはさせない。
あの子かっこよかったとかいう意見もあるとおもうけど「あんな物語に都合よくかっこよく描かれましても」みたいなかんじ。見せ場作るぞって気合いれた下心というかすかしが見えるというか。いやそういうんじゃないんだよなー。多分令和に合わせた演出やカスタマイズや表現をいれてると思うんですけど、「配慮」「思案」「気配」は見えるけど、キャラクターが活きてはいないんですよね。だから物語のピースが完璧にはまらなくて、なにせこの物語を押し上げるのは「女性キャラクターの魅力、かわいさ、親しみ、かっこよさ」だから。

映画として前作からの反省や足りなかった部分を乗り越えたように見えるし、すごい考えて作られた作品であると思います。ただ見ればよかった。でもたぶんとびぬけないのは、そこなんじゃないかなと思います。
ほんといい映画なんですよ。
次作に期待しています。まじで頑張ってほしい。


私は見てよかったです。映画館で見れて本当に良かったです。
いい作品を有難うございました。


#映画
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ほろた
感想ログ


竹内栖鳳展(京セラ美術館)
破壊と創生のエネルギー

サブ展示室だったので作品数とグッズ展開は少なめ。ただ、雰囲気自体はゆったりとしており、混んでもいなかったので好きに楽しめたかんじがありました。展示物がレアかどうかはわかりませんが、屏風の展示が多め?で迫力あってよかったですね。低い天井の場所だったから、圧迫感があってよかったと思います。ひたすら動物の絵が愛らしくてよかった。亡くなる年にかいた烏と船の絵を目あてにいったがさらっと置いてあった。全体的にさらっとしてた。気楽でそこがよかったかな。緊張感と共に眺める作風じゃないので。おおむね満足。


中村佑介SPILIT!
心斎橋PARCO

アジカンの君という花のジャケットで知った作家さんというとかなり年代を感じる、なにかの縁だとおもって展示会を覗きにいきましたが、思った以上によかった。メインの女の子が印象強いが、その周囲を取り巻くサブの書き込みがメチャクチャ楽しかった。四畳半神話と夜は短し歩けよ乙女の映像作品も好きだったのでポスターの展示も嬉しかったな。大きな画面でみるとそれぞれの空間の書き込みが楽しく、こんな面白い絵を描いている人だったのかと驚かされる。さらっとセンスと描写と構成が巧い。今回と展示をみてかなり好きになりました。今後もなにかあったら見に行きたいなと思う。ひたすらアジカンの曲が流れているのがとにかくよかった。

北野武「首」
宮崎駿「君たちはどう生きるか」

首をみてから君たちは~を見た。Twitterで今年これらが公開されたのはすごいことだ!みたいな話をみてそうなのか?と思ってあんまり興味なかった君たちは~を見たのですが主人公のキャラクターがドンピシャ好みと短髪少年だったので、脳が終始揺れておりました。

北野武の映画をみたのはさらっと座頭市を見たくらいでちゃんと映画館で見たのは首がはじめてだった。あんまり信用してなかったので冒頭の残虐シーンで心折れかけこのままこれが続くなら途中で出ようと思ったのだが北野武演じる羽柴秀吉のトリオが出てきてから一気にティストが変わって面白かった。どう物語が落ちるかというのはある程度読めていたので、先がどうなる?!ということよりも俳優の好みというか使い方が自分の趣味に合っていたので、わかるぜ!北野武!と思いながら見終わった。黄色い猿め!のシーンとかまあ何かしらありそうだが、楽しんで作ったんじゃないかこの映画?というのがあったので、すごくポジティブな映画だなという気がした。

君たちはどう生きるか?、なのだが、冒頭のタイトルにある山の風景画でなにか脳が直撃し、自分はこの作品好きな気がするなという予感を抱いて見ていたもののキャラクターが好みというのはさておき、わからない部分はあったりしたのだが、それがひどくよかった。曼陀羅みたいだった。キャラクターの些細な動きひとつがキャラクターを示している繊細さと大胆さがあり、たとえば鳥の糞をあえて描くところとか、全編通した信念というか、これがひとつの作品を作ることだよなあという、意思みたいなものを感じて、これは結構無理やり二時間に納めたんじゃないかというボリュームだった。ほんとうは四時間ぐらいあってもおかしくない気がした。

連続して映画館でみれたということは、とてもよい経験だなという気がしている。首も君たちはどう生きるか?も他者的アプローチがあり、外向けという気がした。その距離感に安堵する。
このあくまでも他人ですよという線引きをされて心地よかった。

すでに完成しているので、面白かったし、よかったよ、ありがとね~というかんじです。

終わり。


#映画 #展示会
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ほろた
鬼太郎誕生ゲゲゲの謎を見てきた話


面白かったものの一言いえばTwitterのオタクにウケそうな映画だった。ある程度の平均は満たしており完成されているものだとは思うが、最高には至らず、だが駄作でも時間を無駄にしたとも思わない。映画一本見終わった満足感や制作サイドの心意気は買うものの、それが結局お前の好みに合わなかったといわれればそうなのだ。勢いで完走しているので、それはやっぱり見事だったとは思う。

今回かなり割りを食ったのは、負け確定ヒロインとして出演させられた沙代さんであり、彼女の一生を一族として消費するがごとく、彼女を消費しきったこの映画は皮肉的な構造をしている。

最後に彼女が子供を出迎えにいき、救済するシーンがあるがそれこそまさに女が求められる役割であり、彼女はそれから逃げたがっていたし、その逃げ場がないことを知っていた彼女にして見れば死してなお、都合良く消費される女としての役割に、救いのなさを痛感するのである。お前らその気がないだけで、まじで最悪だぞ。男キャラクター萌えばっかしてないで、ちょっとはその辺にも目を配れよというかんじがした。

国のためのだとかいう大義のために死ぬことを否定しておきながら、国のためのあくまで暴走するという個人の欲望にとどめたやりかたは問題の矮小化をしており、これってそもそも人間って汚いって話じゃなく、権力に歯向かわないとなにひとつ解決していないのに、あくまでも個人にとどめた表現は、この作品の限界を示している気がする。
無論家父長制に歯向かってはいるし、俺たちは好きにいきるぜ!とやっているのだが、その答えや敵の表現の仕方がみみっちくかんじている。結局、国のために個人が身を投げており、それを子供や友のためという表現にしたら、その答えの先は戦争肯定になりはしないか?という気がした。そんなつもりは毛頭無さそうなので、詰めが甘いかんじがするしやはり現代の作品の限界かなと思ったりもする。

単純にキャラクターの関係萌え映画としてやりたかっただけなのがわかるし、やりたいシーンだけ詰め合わせたんだろうなとも思う。

まああくまでも映画としては完成されているのだが、だがまあ賞賛することはないだろうと思う。

不思議なバランスの映画だった。


#映画

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ほろた
感想まとめ


・谷ノ上明美ひとり芝居「ゆんたくしましょうね」 作品公式サイト

演者をモデルにした主人公が祖母の戦争体験をもとに「戦争」を体験していく一人芝居。演出と芝居、特に声の出し方が良く、見飽きさせなくてあっという間に終わってしまった。戦争反対、反戦のものではあるんだけど、色んな人生があるなあと思った。

NHKのドキュメンタリー的に、終戦よりちょい前からは上層部ではその意向が決まっていたらしかったから猶更権力ってのは嫌だなと思ったし、始めると止まれないのはなんでだろう。別のドキュメンタリーでは、洞窟?で自決する人たちに対して「もういいんだよ、大丈夫だよ」と声かけてまわっていた沖縄の離島の人が終戦したにもかかわらず日本軍がスパイ容疑で一家もろもと殺したという話も聞き、終戦の後にも長い間ずっと沖縄は戦時中であったのだろうとも思うし、現在進行形でアメリカ軍の基地があるからまだまだ終わってないんだなとも思う。
沖縄に、行けないんだよね。観光でも。勇気が出なくて。

劇としても素晴らしかったし、メッセージも胸に詰まった。機会があればぜひ見てください。


・キングダム 運命の炎

上記のあとに見る映画じゃないのだが、逆に見てみるとなんかあるのかもなと思ったが、やはり「将同士」の戦いということで、「生きてる人間の兵士」の命をカウントさせない概念が、邪悪すぎるなと思ったが、エンタメとしてこうなるのもやむえなく、一部の人たちのいう「戦争」の概念ってこの視点であって、殺される雑兵や一般人の概念ではないのだろうなあと思う。
映画としても出来がいまいちで、キャストが豪華で、次の四作目に向けての布石でしかないので、単体で見るとわりとつまらない三部作目になっていた。こちらがそれでも見るだろうと思ってるのかもしれないけど、もうちょっとちゃんと「売れ続ける」こと、「単体で見て面白いこと」を目標として作ってほしかった。慢心なのか油断なのか甘えなのか。これがどう響くかなーってかんじ。


・国立国際美術館「ホーム・スイート・ホーム」「コレクション1 80/90/00」

「ホーム・スイート・ホーム」の作品自体がどれも「空間的」でそれがまさにホームを示しているのかなと思った。空間の演出が良かった。竹村京さんとアンドロ・ウェクアさんの作品が好きでしたね。この二人の作品でも見に行けてよかったかな。元やくざと牧師と女の子の映像作品は、なーんかちょっとなーってかんじでしたね。キリスト教をしたいのはわかるけど、なんかもういいかなって見なかったんで、どういうメッセージかはわからないけどね。これを最後に持ってくるのは蛇足的かなってかんじでした。誰の作品かはわからないけど、空間いっぱいに段ボールがあってそれがちいさく窓みたいな穴が無数に開いてて、鳥の声が聞こえてくる、みたいなのはすごくよかったです。先に挙げた竹村さんのは修復と日常、刺繍で表現しているかんじで、ストレートにきれいだったのと、この空間がまじ白いんですけど、そのあとに続くアンドロさんのがね、真っ暗な空間でクマと男の子?がいるんですけど、クマから見える男の後頭部に金属板が貼ってあったのが、なんか好きでしたね。クマの顏が自分で見えるかんじが。そこに窓というか扉があるのがね、なんかよかったですね(語彙がない)

そんでコレクション1、なんですけど、キャッチーでポップでザカルチャーってかんじでよかったんですけど、最後らへんに西洋美術をタイだかの村人が見る写真と映像は、批判的な構造もあると思うんですけど、今の時代的にめちゃくちゃ危うい展示だなと思った。言わんとすることはわかるんですけど、やるもんじゃないかなってかんじです。ただ、そのあとの映像作品はおもしろくてよかったです。

国立国際美術館は、値段が手頃なのが最高と思っているし、空間が広いのがとにかくいいですね。贅沢な感じ。一つの作品をのびのびと展開して余白がある、作品の余韻があってせせこましくない、そういうところがかなり好きです。良かったです



#映画
#観劇
#展示会